用事を済ませるために自転車で家を出る。
桜の木のあるゾーンに来た。
あぁ、やっぱり。
昨日来からの大風で殆どの桜は散ってしまっている。
それでも遅咲きだった木は、未だ満開である。
同じ区域内の同じ様な木でも、昨時期がずれているというのは面白い。
必ずしも一斉に咲くわけではない。
周囲に忖度することなく、自分が咲きたい時に咲く。
桜は意外と「我が道を行く」のである。
これが人間だったら周りを見渡して「では、、そろそろ」とか気を使って行動するものである。
人間はなかなか窮屈な生き物である。
自分だけ周囲にずれて行動し、浮いてしまう、悪目立ちすることを恐れる。
後ろ指をさされたり、嘲笑されることを嫌がる。
これは日本人には特に強い心情のようである。
「私は私」「自分は自分」というスタンスを取ることを良しとしない。
そんな中で、私はお構いなしである。
自分には自分のタイミングがある。
時間をかけて、この鈍い性格を培ってきたのである。
鈍いと言うかアホである。
これはこれで便利である。