午前11時、庭に出ると金属バットの打球音が聞こえてきた。
町内の人達が公園でソフトボールの練習をしているのだ。
「カーン」
「カーン」
打たせて捕る戦法なのか、たまたま上手なバッターなのか。
打球音が続く。
ソフトボールの練習は三密にはならない。
猛練習ではない。
ゆるい雰囲気で体慣らしといった感じである。
適度な運動としてちょうど良い。
打球音は続く。
いつも聞き慣れた音である。
だが、今日の打球音はいつもと違う。
これもコロナ肺炎・非常事態の影響なのか。
打球音が空気を切り裂いていくように聞こえた。