行方均さんがお亡くなりになった。
東芝EMIでジャズを担当しておられブルーノート・レコードのプロモーションに大活躍された方である。
またマウント・フジ・ジャズフェスティバルでも辣腕を振るわれたそうだ。
享年68歳である。
えぇ~、そんなに若かったのか!
私のイメージではとっくに80歳を超えていたのだった。
思い込みとは不確かなものである。
ブルーノート・レコードを、番号順に全部日本盤で発売するというプロジェ
クトの先頭に立っておられた方である。
各種の音楽メディアでそのお名前を拝見することが多かった。
東芝EMIでは、ブルーノート・レコードのサンプラー盤を発売していた。
日本編集盤である。
4000番台、4100番台等々と区切りをつけ、それぞれの番台につき1枚ずつサ
ンプラー盤が出た。
リーダー作は必ず1枚は入れ、複数あるミュージシャンはそのなかでも注目盤が選ばれていた。
この選曲が絶妙だった。
王道の有名・名演録音をあえて外してあるようだった。
ラジオ等でオンエアされることが多いそれらの音源を入れるのではなく、
二番手三番手の音源が選ばれた。
新鮮でニクい選曲だった。
しかも部分抜粋ではなく、全曲完奏である。
当時ジャズ初心者だった私は、これらの盤を夢中で聴いた。
そして次回以降の購入盤の検討をしたのだった。
本当に楽しかった。
行方均さん、有難うございました。