我が家では毎年12月1日にこたつを出している。
毎年この日に固定している。
その頃が暖かくても寒くても12月1日は動かさない。
これは私が一人暮らしになってから決めたことである。
何でもズルズル、ダラダラと流れていく日常に、一定の起点を設けようと
考えてるのだ。
12月1日以前は、その時どれほど寒くともこたつは出さない。
寒くない、暖かい地域に住んでいるのか、と思われるかもしれないが、そ
うではない。
朝晩は冬の気温となる。
実は今年は慣例を破り、11月29日にこたつを出そうかと考えていた。
天気予報で低温となるとされていたからである。
12月1日というのは自分で決めたことで、誰かに指導されてそうしている
わけではない。
自分の都合で変えても許される。
だが、結局29日は見送った。
何とか持ちこたえることが出来た。
私は寒いのは得意ではない。
苦手である。
そこをやせ我慢するところに意義があると考えている。
12月1日になり、こたつを出し、暖かく過ごすことが出来るようになった。
う~ん、有り難い。
暖房器具の有り難みを大いに実感できる。
あると無いとでは大違いである。
こたつにはいくら感謝をしても足りないであろう。
そして、これから数ヶ月、私はこたつの魔力に縛られることとなる。
これも冬の楽しみのひとつなのかもしれない。