スルッと殻から抜け落ちた。
これは成功の印だ。
ゆで卵のように白身の外側から殻を剥いていくのでは
なく、生卵のように透明の白身でもダメである。
生卵を割るときのような手順で割って、個体のまま落
ちる。
白身が一定の硬さを持ちつつも、ギリギリの柔らかさ
もある。
では、黄身はどうだろうか?
黄身も生ではなく、半熟卵よりも更に柔らかい。
流動的になる直前の柔らかさである。
やっと成功品にたどり着いた。
水温を一定の範囲内で一定の時間保つ、これだけの
ことであるがこれが少し面倒くさい。
必要な器具は鍋の他には温度計だけである。
水温をチェックし下がったら加熱し、限度を超えない
ように注意する。
難しいことではないが、手間ではある。
何か簡単にできる方法がないだろうか?
特別な器具の導入・使用がなく、管理も安易な方法
である。
今後いろいろ試してみたいとは思うが、現状では人力
で行う他にないようだ。
温泉卵は美味しいが、それなりに手間がかかる食
べ物であることが理解できた。
それが収穫である。