不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

温泉卵を作る。その⑥

 出来上がった卵を割る。
 スルッと殻から抜け落ちた。
 これは成功の印だ。
 ゆで卵のように白身の外側から殻を剥いていくのでは
なく、生卵のように透明の白身でもダメである。
 生卵を割るときのような手順で割って、個体のまま落
ちる。
 白身が一定の硬さを持ちつつも、ギリギリの柔らかさ
もある。
 では、黄身はどうだろうか?
 黄身も生ではなく、半熟卵よりも更に柔らかい。
 流動的になる直前の柔らかさである。
 やっと成功品にたどり着いた。
 水温を一定の範囲内で一定の時間保つ、これだけの
ことであるがこれが少し面倒くさい。
 必要な器具は鍋の他には温度計だけである。
 水温をチェックし下がったら加熱し、限度を超えない
ように注意する。
 難しいことではないが、手間ではある。
 何か簡単にできる方法がないだろうか?
 特別な器具の導入・使用がなく、管理も安易な方法
である。
 今後いろいろ試してみたいとは思うが、現状では人力
で行う他にないようだ。
 温泉卵は美味しいが、それなりに手間がかかる食
べ物であることが理解できた。
 それが収穫である。