不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「県内の一部で雷雨」

  アクリル毛布を洗って干す。
 例年梅雨明けになってから洗い干すというのが恒例と
なっている。
 梅雨時は天候が不安定で、常に灰色の曇り空である。
 干したら降られたということは避けたい。
 梅雨が明けたら大丈夫というわけではない。
 ただ、晴天率が格段に増え日光も強くなり、湿度は下
がる。
 さて、今日はどうだろう?
 天気予報では「午前中は晴れ、午後からは県内の一
部で雷を伴った大雨の恐れあり」となっている。
 県内の一部か。
 まぁ、我が家の周辺じゃぁないだろうな。
 自分の都合に沿った解釈である。
 私は毛布を洗い、干した。
 (降らないでくれよ)
 私は空を見上げてそう思った。
 正午過ぎ、「ゴロゴロ」という音が聞こえる。
 雷か?
 しかし、当地は普通に晴れている。
 何の音だろう?
 その後もゴロゴロという音は続く。
 午後1時、空が暗くなった。
 外を見る。
 隣の市の上空が濃い灰色で埋まりその下は白い。
 あの辺りでにわか雨が降っているようだ。
 あの雲がこちらに来たらどうしよう。
 否、雷雲が移動するなんて聞いたことがないな。
 そうではなく、当地で雷雲が突如発生するのか?
 むむむ、どうしよう。
 干していた毛布を入れるか、そのまま干し続けるか?
 スリルがあるなぁ。
 そんなこと言っている場合か?
 少し様子を見るとするか。
 その後、雷鳴は鳴らなくなった。
 当地も少しずつ晴れてきた。
 そして、干し初めと同じような空になった。
 あぁ、雷雨はなんとか免れたか。
 でも危なかったなぁ。
 「雷雨となる県内の一部」が隣の市だったとは。
 冷や汗を少しかいたが、まずは一安心である。