最高気温が34℃くらいで「ちょっとマシかな」という感じ
で、35℃から38℃の日が当たり前のように続いた。
私は(これだけ暑いと人間以外の他の生き物にも影響
があるだろうな。セミなんか暑くてバテるんじゃないか?)
と思っていた。
セミは大音響で鳴く。
あんなに小さい体なのに、遠くまで聞こえる大きな鳴き
声である。
あれはどういう仕組みになっているのか?
あれ程の大きな声を出すとなると、それなりの熱量が
発生するのではないか?
暑い気候に自分も熱を発する。
となればセミもバテるだろう。
私はそう考えていた。
だが、それは間違っていた。
セミはどんなに気温が高かろうが、いつも通りに鳴い
ている。
当地が39℃を超えた日でも、平常運転だった。
大合唱である。
セミは暑くはないのか?
38℃、39℃などという気温は、当地では異例の高温
である。
前例が無い高温である。
しかしセミはそんなことお構いなしである。
いつもの夏と同じ鳴き方である。
ひょっとしてセミは本来熱帯の生き物なのか?
「ハハハ、これくらいなんともないよ」
そう言っているようにも聞こえた。