不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

Sさんの他山の石。

 Sさん夫妻は90歳前後になってからお隣さんが出来た。
 夫妻の年齢やご子息の年齢から推測すると、今のお宅
が結婚生活における最初の家ではない。
 どこか他の地で新婚生活をスタートさせ、今のお宅の新
築によりこの地に転居してこられたようだ。
 新婚当初には、お隣さんは存在したものと思われる。
 そもそもお隣さんがいない立地に住むという可能性は、
極めて低い。
 これは日本の住宅事情からすると極めて低いことから推
測される。
 Sさん夫妻がこの地を新居に決めたのは、「お隣さんがい
ない」ということが重要なポイントだったのではなかろうか?
 S夫妻は元々お隣さんづきあいを好まない人たちなのか
もしれない。
 あるいは、新婚当時にお隣さんづきあいで嫌な目に遭い、
「将来はお隣がない家に住もう」と言う希望があったのかも
しれない。
 Hさんというお隣さんができるということは判明した頃から、
Sさんには心理的動揺が見て取れた。
 Sさんくらいの高齢になれば内心は嫌でも、それを素振り
として表に出さないような配慮や社交術が会って然りであろ
う。
 だが、Sさんにはそうした気配りはしない。
 正直と言えば正直であるが、90歳前後の夫婦としては子
どもっぽい感は否めない。
 肉体が老いて心理的耐性が落ちてしまったのか?
 否、Sさんは昔からそいういう癖のある人だった。
 さて、今後Sさんはどういうふうになるのであろうか?
 世の中には他山の石がゴロゴロしている。
 当町内も例外ではない。