神宮大麻の斡旋。その①

　回しておいた回覧板が戻ってきた。

　今回の巡回時間は5日である。

　私は回覧板のファイルを確認する。

　この回には、二つの募集がかけられていたからだ。

　ひとつは、町内連合会主催の旅行のお知らせである。

　当町内連合会では、毎年1月に初詣企画として一泊二

日で有名寺社に行っている。

　当地に全国から参拝客が集まる有名宗教施設がある

のに、わざわざ他所へ行くのである。

　まぁ、人間はそういうものである。

　参加者は回覧板に綴じ込みの案内プリントに名前等を

記載することになっている。

　今回当班からの参加者はないようだ。

　もう一つの募集は伊勢神宮の神宮大麻の斡旋である。

　神宮大麻とは御札のことである。

　こうしたものを町内会を通じて斡旋紹介することには、

疑義がある。

　伊勢神宮の地元でもないのに、こうした行為を行っても

良いものなのか？

　私はリアルの場面ではこうした問題には黙っている。

　色々と後々かなり面倒だからだ。

　だが、こうしたネットの世界では取り上げ問題提起する

ことにしている。

　氏神様の奉賛会の中には、原理主義者というか熱心な

人が混じっている。

　そうした人からの働かきかけであろう。

　募集プリントを見る。

　二軒ある。

　へぇ～2軒もあるのか。

　～続く～