不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

「御札、買って」

 幟立ての時のことである。
 町内会長さんが、若手の役員に声をかけた。
 「御札、買って」
 優しい感じの口調である。
 だが、拒否を受け付けないようなニュアンスがある。
 御札とは先日希望者を募った伊勢神宮からの天照皇
大神の御札のことである。
 買って、ということは町内会に枚数のノルマがあるの
だろう。
 あぁ、こういうことがあるから神道はもう一つ好きにな
れないのだ。
 綺麗な点を強調し、そうではないことは下々の者に任
せてそのままでいる。
 枚数を押し付けられた会長さんも困ってしまう。
 買ってくれる人を探すことになる。
 そうせざるをえない細かい事情は公にでは出来ない。
 ひとりずつ買ってくれそうな人に直接会ってお願いする。
 町内会長は、こういうこともしなければならないのだ。
 伊勢神宮も、もう少し考えたほうが良い。