「動物の欲望は限定的、人間の欲望は無限」である。
そう言い切っても間違いないだろう。
動物にも欲望はあるが、限度が見てとれる。
一方人間の欲望には底が無い。
一つの欲望が果たされると、それを超える欲望を持つ
ようになる。
動物が純粋で聖なるものとまでは言わない。
だが、欲望と言う点から見ると、動物の方が優れてい
るように思える。
「動物は本能に基づいて生きているだけで、動物には
それだけの本能しかないのだろう」
つまり本能には限界が設けられているということなの
だろか?
人間はどうだろう?
本能に属する欲望であっても、限度が無い。
腹を壊してしまうほど食べたり飲んだりする。
もう十分寝たような時でも、もっと寝ている。
本能であろうラインを簡単に超えてしまう。
欲望が勝ってしまう。
本能を超える欲望とは何だろう?
それは本当に本能なのだろうか?
すでに本能ではないのではなかろうか?
人間の欲望は不可解なことが多い。