不二家憩希のブログ

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本能を超える欲望。

 「動物の欲望は限定的、人間の欲望は無限」である。
 そう言い切っても間違いないだろう。
 動物にも欲望はあるが、限度が見てとれる。
 一方人間の欲望には底が無い。
 一つの欲望が果たされると、それを超える欲望を持つ
ようになる。
 動物が純粋で聖なるものとまでは言わない。
 だが、欲望と言う点から見ると、動物の方が優れてい
るように思える。
 「動物は本能に基づいて生きているだけで、動物には
それだけの本能しかないのだろう」
 つまり本能には限界が設けられているということなの
だろか?
 人間はどうだろう?
 本能に属する欲望であっても、限度が無い。
 腹を壊してしまうほど食べたり飲んだりする。
 もう十分寝たような時でも、もっと寝ている。
 本能であろうラインを簡単に超えてしまう。
 欲望が勝ってしまう。
 本能を超える欲望とは何だろう?
 それは本当に本能なのだろうか?
 すでに本能ではないのではなかろうか?
 人間の欲望は不可解なことが多い。