不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

町内会費を集める。その⑨

 後日再訪の約束のお宅には、それぞれの日にち時刻
に伺う。
 皆さんお釣りが出ないようにキッチリの金額を用意して
おられるようだ。
 前回伺った際にはインターフォン越しの応対だけだった
Aさんも、支払いの時にはさすがに出てきた。
 不満をぶちまけてきたTSさんは、ぶっきらぼうに会費を
手渡してきた。
 ただの集金人である私に感情をぶつけても仕方ないこ
とがわからないのだろうか?
 こんな調子では人は避けていってしまう。
 まぁ70近い年齢なので、いまさら何をどうしても改まるこ
とはないだろう。
 全世帯分が集まり、これを会計さんのお宅へ持って行く。
 先日の会合の際、会計さん宅は「平日の昼間はほぼ不
在で、午後4時以降に来てほしい」とのことだった。
 集まったら早いうちに持って行きたい。
 私は早速持って行った。
 自転車に乗って家を出る。
 歩いて行っても良い距離なのだが、自転車を使う。
 会計さんのお宅の前で自転車を止めると、会計さんの奥
さんらしき人が私に声をかけてきた。
 「フジヤさんですよね!」
 えぇ!?
 私の顔を知っているのか?
 なるべく目立たないようにしているつもりだが、一部では
知られているのか。
 私は町内会費を奥さんに渡す。
 これで班長の大役の一つが完了した。
 ご近所さんからお金を集めて回るのは、気を遣う。
 終わってほっとした。