用事のついでに桜を見に行くことにした。
花見と言えば花見だが、ただ行って見るだけである。
我が家から最も近い桜と言えば氏神様である。
氏神様の桜ももちろん良い。
だが、人間遠い場所の方が有難味を感じる愚かな心
理的傾向がある。
私もその愚かな人間の一種なのであろう、少し遠い所
へ行って見たいのだ。
遠いと言っても、プラス2㎞である。
自転車を走らせる。
ここ数日冬に逆戻りしたような陽気だったが、今日は
春に戻りつつある。
寒くもなく暑くもない。
向かい風も苦にならない。
市を南北に分ける幹線国道を通り過ぎる。
そこからすぐに桜の名所となる。
「全国の桜の名所100選」というようなリストにも選
ばれている。
満開である。
風が少し強いが、散る様子はない。
今年も桜を見ることができた。
気持ちに余裕がないと桜どころではない。
今のところ大過なく過ごせているということであろう。
今年はあと一回見られるだろうか。
雨が降らないことを望んでいる。