当地の水がめであるダムの貯水率が72%を超えた。
このダムを水源とする各自治体が節水を呼びかけてか
ら、かなり回復した。
もっとも少ない時で貯水率7%だった。
もう少しで水没した建造物などが目視できるところだっ
た。
さすがにこれはまずいということだったのだろう。
自治体も何もせずにはいられない。
節水の呼びかけが行われた。
だが、その呼びかけには緊迫感が少しもなかった。
ゆるい感じなのが、伝わってくる。
節水の呼びかけであり、厳守ではない。
呼びかけ先も主に企業だった。
「という趣旨でよろしくお願いします
「はい、わかりました」
こんな形式的なやりとりが自治体と企業との間になされ
たのだろう。
それから10日ほどすると、台風が連続して当地に近づく
ようになった。
台風は雨を置いていく。
一つの台風で貯水率は大幅に改善される。
貯水率は40%を超えひとまず危機からは脱する。
その後は、秋雨前線により雨量は少しずつ増していく。
当地は、いつもこうなのだ。
水に本当に困ったことが殆ど無い。
戦後に限れば一度もない。
ここ2週間ほどの雨で貯水率はなおも改善されるだろう。
それでも県内には新しいダムの建設が進められている。
建造に着手はされていないが計画は進行中である。
いるのか?本当に。