私は、この生涯の殆どを痩せた体で過ごしてきた。
特にこの9年間は、それ以前よりもさらに痩せてい
た。
体重を記せば「それはまずいんじゃないの?」とい
うような痩せ方である。
だが、毎年の検診では「異常無し」だった。
いずれの数値も正常範囲内だった。
ただ、体重だけが「痩せすぎ」となっていた。
体感では特に気がつかなかったが、やはり痩せす
ぎはよろしくない。
そこからさらに痩せると、肉体が「危機レベルだ」と
判断するようだ。
各機能を縮小し、エネルギー消費を抑えようとする。
結果として体は弱くなる。
数値としては正常でも、実感としては不調を感じる
ようになる。
鈍い私でも(このままだと、まずいなぁ)と思うように
なった。
そして、いくつかの生活習慣を改めることにした。
さて、体重を量る。
どうなっているだろうか?
おぉ。
増えている。
250グラムだけであるが、増えている。
9年間増えなかった体重が、増えている。
これは嬉しい。
しかし、これは一過性のものかもしれない。
また元通りになるかもしれない。
今後も注意深く観察していこうと考えている。
肉体という「強制収容所」の管理も大変である。