不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

便利な「知ったかぶり」

 最近、マスコミについて気がついたことがある。
 それは「マスコミ及びそこで働く人々は”知った
かぶりをする”傾向が極めて強い」ということである。
 このことについて私は、かなり前からそう思って
いたが、最近になってそれは確信となった。
 彼らは「私は知らない」「よく知らない」と表明す
ることはまず無い。
 彼らが取材者として動く時には、ニュースソース
に対して情報を聞き出そうと「私は知らない」という
態度をとることは珍しくはない
 しかし、その態度は偽りであり、あくまで取材手
法としてのポーズにすぎない。
 多くの場合、マスコミ関係者は知ったかぶりであ
る。
 どうして、そうなってしまったのだろうか?
 それはおそらく、彼らの基本業務が時間に追い
込まれる性格のものだからであろう。
 とりあえず締め切りまでに何かの文言で埋めな
ければならない。
 衆人注目のニュースが起きると、すぐに取材しな
ければならない。
 具合よくニュース素材が集まれば良いのだが、そ
うならないケースも多々ある。
 中途半端な材料でも、ニュースを組み立てなけれ
ばならない。
 彼らにはとっては、ニュースが商品だからだ。
 そして、ニュースとして完全でなくとも媒体に載せ
ることになる。
 マスコミ関係者もよく把握していない部分は、埋め
なければならない。
 そこで「知ったかぶり」の登場である。
 不明な点は「知ったかぶり」を駆使して乗り切ろう
とする。
 この傾向は速報性が高い媒体ほど強い。
 ラジオやテレビは「知ったかぶり」に溢れている。
 (よくそんなことと言えるなぁ)という発言が、連日
山盛りである。
 私たちは、その中から真実を見出していかなけれ
ばならない。
 なかなか骨が折れることである。