不二家憩希のブログ

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物欲が無い富豪の娘。

 私は「明石家電視台」を見ていた。
 この番組は明石家さんま氏がメインの関西ローカル
のバラエティ番組である。(以下敬称略)
 番組の前半で観客のトークで日頃の愚痴をさんまを
はじめとした出演者が聞くというコーナーがある。
 話題は子育てになった。
 さんまは、娘IMALU(イマル)に感謝していることがあ
ると話し始めた。
 「うちの娘は『物を欲しい』と26年間、今まで一回もま
だ言われたことがない」
 「唯一言ったのが『卒業式のドレスを買ってほしい』と
言って。それもそんなに高いものじゃなく。結局最終的
に『やっぱりいらない、。ジーパンで行く』と言っとったけど」
 「うちの娘、誕生日でも『これ欲しい』って言ったことが
ない」
 「ありがたいのか、こっちは無茶苦茶寂しい」
 「甘えてほしいけど、甘えすぎもどうかと思うけれども」
 「3歳頃から、いっしょやわ」
 「うちはちっちゃい頃から、何にも欲しがらなかった」
 
 明石家さんまと言えば、昭和・平成と続く芸能界で最
も成功した芸能人の一人である。
 富豪と言えるほどの資産を有していることは間違いな
い。
 巨大な経済力を振るうことが可能な身分である。
 その一人娘とあれば、したい放題、「あれ欲しい、これ
欲しい」となりそうなものである。
 多くの場合、そうなるのが普通であろう。
 人間は自分が行使できる経済規模に従い、物欲は際
限なく膨れ上がっていくものだからである。
 だが、IMALUは物を欲しがったことが一切ない。
 物欲が極めて少ない。
 いわゆる「物欲ゼロ」という人のようだ。
 人は幸せを求めて物質を追い求めるが、その欲望には
限りがない。
 最終的に、幸せにたどり着くことは決してない。
 なるほど、IMALUって、そういう人だったのか。
 富豪の娘にして物欲ゼロ、これは珍しいことではなかろ
うか。
 この物質世界において、物欲が弱いということは吉兆で
ある。
 祝福された存在とも言えよう。
 物質は重い鎖であり、人を絡みついて身動きをとれなく
してしまう。
 多くの人は一生そこから抜け出せず、狭い世界に留ま
り生涯を終えてしまう。
 物欲の無さは飛翔へのチャンスを得ているということで
ある。
 IMALUは両親が大物過ぎて、いろいろと大変だと思う。
 だが、物欲が無いということは、極めて得難い資質であ
る。
 その資質を大切にしていってほしい。
 父上の大ファンとしては、心からそれを願っている。
 
 18:25頃から上記のエピソードのトーク部分が始まります。