日曜日の朝、私は布団の中だった。
「ズドーン!」
花火か?
私はこの一発で目が覚めた。
音は大きく家がビリビリと振動した。
かなり近い場所で揚げているな。
近所の公園だろう。
時計を見る。
6時だ。
あぁ、これは当地の町内連合会の運動会の実施を
知らせる号砲だな。
そう言えば先日、回覧板によりプログラムが配布さ
れてきた。
花火は一発だけなのか?
そう思っていたところ、また爆音が響いた。
「ババババ~ン!」
今度は連発式の打ち上げ花火だ。
おぉ、お祭りの時よりも派手なのを揚げるのだな。
花火としては決して特別なものではないが、こうした
号砲に用いられることはごく珍しい。
行事実施を知らせる花火の場合、単発の花火を数
発打ち上げるのがこのあたりの通例である。
おそらく全国的にも同様だろう。
花火の予算が余っているのか?
運動会なので元気よく、景気よくということなのだろ
うか。
打ち上げ花火を目を覚ましてもらい、私の日曜日が
始まった。