伯父の米を食べる。
今年はおいしい。
食べながら米粒をよく見てみる。
小さく黄色く見える部分がある。
おぉ、胚芽がついている。
胚芽米である。
そういえば伯父の米はその多くが胚芽米である。
毎回そうだというわけではない。
胚芽米が殆どない年もあった。
ここ数年は胚芽米が含まれる比率が高くなっている。
精米の度合いを変えているのであろうか。
何分搗きだろうか。
胚芽が殆ど全部の米に残っている。
ということは3分搗きくらいなのだろうか。
いずれにせよ、意図的に搗き具合を調節しなければ、
こうはならないだろう。
胚芽精米は、健康に良いとされている。
実際良いと思う。
伯父もそうしたことを気にしているのかもしれない。
「胚芽米ですね」と伯父との話の際に話題を向ければ
良いのかもしれない。
だが、あえてそれはしていない。
細かく指摘せず、気がついているか、いないかは不明
としている。
伯父に余計な気をつかわせたくないからである。
何かの表紙でそういう話になったら、「あぁそうでしたねぇ」
とでも言おうと思っている。
これでもいろいろと気をつかっているのである。