最近、ネットオークション主にヤフオクの美術品
の出品を見ている。
私の場合、文字通り”見ている”だけである。
入札してみようか、という品もいくつかある。
だが、その品を何度も見ているうちに飽きてしま
う。
そして結局は何もせず仕舞いということで終わる。
大体、これの繰り返しである。
私が入札を検討するのは、肉筆、真筆といったオ
リジナルではない。
絵画でいうと複製品、印刷ものばかりである。
従って価格も安い。
そうした印刷ものであるが、出品者の中には「肉
筆です」としている品も沢山ある。
えぇ~そんなわけないだろ~、というような品でも
「真筆」としている。
田能村竹田の自称真筆が1000円スタートとなっ
ているものとかがある。
しかも何品もである。
どうすりゃ、竹田の真筆がそんなにホイホイと出
品できるのだ?
そんなに手配できるなら、普通の画廊で売れば
良い。
複数枚以上確保できているのなら、立派な展覧
会も出来る。
こうした出品者たちは本心から(これは真筆だ)
と信じているのだろうか?
印刷・複製・ニセモノとわかっていながら真筆と
偽っているのだろうか?
ネット・オークションの世界にはおかしな人がい
ろいろと出入りしているようである。