日頃からアラートを利用したり検索したりして品を探
している。
数日前、前から探していた本が出品されているでは
ないか。
その本は絶版になっており、全国の図書館にも所蔵
がない。
それがスタート価格2000円で出ている。
古本ではあるが、状態は良さそうだ。
2000円か。
これは手頃だな。
新品価格は8000円である。
私はすでに自分が入手できると思ってしまっている。
オークション前日、入札状況を見る。
2300円になっている。
3人が入札している。
私は落札価格は4000円ほどと見ている。
これは推測ではなく、ほぼ願望である。
最終日になった。
さて入札しようと思いサイトを開く。
4600円になっている。
あぁ、もうダメだ。
締め切り9時間前でこの価格だと、相当上がるだろう。
私はこの時点で諦めた。
夜、8時にも見たが4600円のままだった。
翌日、つまり今朝、その品のサイト開いた。
さて、落札価格はいくらかな?
12550円!
えぇ~、そんなに上がったのか。
参加者は一人増えて4人になっていた。
落札経過を見ると、終了10分前から価格は上がってい
った。
10分で前日から約3倍になった。
そこで競りは終了した。
あぁ~、欲しい人はどうしても欲しい本だろうなぁ。
私は(読んでみたい)とは思ったが、できるだけ安くと
いう気持ちもあった。
今回私はオークションの見物人だった。
落札履歴からは、(是非欲しい)という思いが見て取れた。
これもひとつのドラマである。