引っ越しの記事を読んだ。
何だか酷な記事ではある。
落選議員に直撃取材である。
「おい、止めてくれよ!」と取材を断られるケースも随
分あるだろう。
議員にとって落選は死刑執行と同義である。
脱け殻のようになってしまっている議員も多いだろう。
何しろ死刑は執行されている。
生きていながら生きていない。
茫然自失である。
殆ど幽霊のような気持ちだろう。
そんな中でも取材を受ける議員もいる。
埼玉9区の五十嵐文彦氏はこう語った。
「敗戦処理です」
「残念の一言。でも後悔はない」
落選議員本人からのコメントは、この人だけである。
偉いなぁ。
在り来りの言葉ではある。
だが、それさえも発せられないのが落選議員という
ものである。
こういう時に取材を受けるということはなかなか出来
ないことだ。
落選議員の方々は今は何も考えられない状態だろう。
しかし、生命そのものを奪われたわけではない。
前議員の肩書がある。
気持ちが落ち着いたら、再び立ち上がるべきだ。
ガッツを持って動き出そう。
有権者はその動向を見守っている。