不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ピーター・フォーク~コロンボ以上に変わった男。その⑬

 ピーター・フォークによる”元共産党員告白”を読み、
私は驚きはしたが同時に(あぁ、やっぱりなぁ)とも
思った。
 フォークは、大学を休学してユーゴスラビアの鉄道
で働いた経験があるのだ。
 そのことについては当ブログでも記事にしている。
 それは6カ月間と短期間ではあったが、わざわざ大
学を休学してまで行くことか?と思える。
 しかも、時は1950年代初頭である。
 東西冷戦の真っ只中である。
 当時ユーゴスラビアは東側の社会主義国である。
 そんな”赤い国”へ米国の大学生が仕事に行ったの
である。
 健全な米国青年なら、絶対にしないようなことであ
る。
 そもそも、その時代に米国において社会主義国であ
ユーゴスラビアでの働き口を見つけられる、という
こと自体普通はありえないことである。
 そういった就職情報を入手することすら困難なのが
当時の常識である。
 となると、フォークは大学生の頃には既に共産党
だったのだろうか。
 大学生が、入学後に社会主義思想に染まるという
ことは、十分考えられるが、そこは米国である。
 政治風土が社会主義を許していない。
 にもかかわらず、ホイホイとユーゴスラビアまで働き
に言ってしまうあたり、やはりフォークは変わった人で
ある。
 だが、フォークが変わっているのはそれだけではな
いのである。
 
 ~続く~