ピーター・フォークは、明晰な頭脳の持ち主だった。
この場合の明晰とは、機能的に良く動く頭脳という
意味であり、トータルに頭が良いと言う意味ではない。
と言うのも、フォークは時折「あれ?どうしてそうい
うことを言うの?」とか「何故、そういう行動をとるの?」
といったことをするからである。
普通で考えたら、それはないよな、ということでも平
気でやってしまう。
葉巻のインタビューで唐突に「元共産党員告白」を
してしまうのも、そのひとつである。
これを頭の善し悪しとみるか、あるいは性格の一端
とするかは判断の分かれるところである。
フォークは、元々は血の気が多い人のようで、第一
次中東戦争に傭兵として参戦したかったと語っている。
迎えてしまい、フォークは彷徨の20代を送ることになる。
フォークは、その間に社会主義思想に染まったのか、
道の仕事に就いている。
そんな20代を過ごした後、フォークは米国のある政府
機関に勤めたい、と考えるようになった。
それは、どこかというと、何とCIAである。
CIAだとぉ?!
CIAは、世界最高峰の組織と能力を持った諜報機関
である。
スパイを世界中に放ち、諜報活動、工作活動、謀略活
動などを行っているとされる。
その全貌はスパイ組織だけあって明らかにはなって
いないが、なんでもありの活動行っていると言われる。
しかし、よりによって、CIAである。
フォークの感覚はよくわからない。
~続く~
(注)私が偉そうに人様の頭の善し悪しを判定するとは、
身の程知らずではあるが、ここは大目に観て見逃して頂
きたい。