不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク~コロンボ以上に変わった男。その⑭

 ピーター・フォークは、明晰な頭脳の持ち主だった。
 この場合の明晰とは、機能的に良く動く頭脳という
意味であり、トータルに頭が良いと言う意味ではない。
 と言うのも、フォークは時折「あれ?どうしてそうい
うことを言うの?」とか「何故、そういう行動をとるの?」
といったことをするからである。
 普通で考えたら、それはないよな、ということでも平
気でやってしまう。
 葉巻のインタビューで唐突に「元共産党員告白」を
してしまうのも、そのひとつである。
 これを頭の善し悪しとみるか、あるいは性格の一端
とするかは判断の分かれるところである。
 フォークは、元々は血の気が多い人のようで、第一
中東戦争に傭兵として参戦したかったと語っている。
 だが中東戦争は、フォークの参戦を待たずに終戦
迎えてしまい、フォークは彷徨の20代を送ることになる。
 フォークは、その間に社会主義思想に染まったのか、
大学を休学して東欧の社会主義国ユーゴスラビアで鉄
道の仕事に就いている。
 そんな20代を過ごした後、フォークは米国のある政府
機関に勤めたい、と考えるようになった。
 それは、どこかというと、何とCIAである。
 CIAだとぉ?!
 CIAは、世界最高峰の組織と能力を持った諜報機関
である。
 スパイを世界中に放ち、諜報活動、工作活動、謀略活
動などを行っているとされる。
 その全貌はスパイ組織だけあって明らかにはなって
いないが、なんでもありの活動行っていると言われる。
 しかし、よりによって、CIAである。
 フォークの感覚はよくわからない。
 
 ~続く~
 
 (注)私が偉そうに人様の頭の善し悪しを判定するとは、
身の程知らずではあるが、ここは大目に観て見逃して頂
きたい。