不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク~コロンボ以上に変わった男。その⑩

 私は、”刑事コロンボ”でコロンボ警部が吸って
いる葉巻について調べていた。
 コロンボ警部の葉巻愛好の設定は誰が決めた
のか、銘柄は何かといったことである。
 そうしているうちに、ある葉巻愛好者のための
雑誌のサイトに行き着いた。
 そこでは、フォークのインタビューが掲載されて
いるではないか。
 しかも、何ページにもまたがるまとまった量であ
る。
 これだけのフォークへの長いインタビューは珍し
い。
 フォークも嬉しそうにインタビューに応じているよ
うだ。
 その内容は葉巻の雑誌なのに、葉巻について
は殆ど語っていない。
 フォーク自身もプライベートでもコロンボ警部と同
様の葉巻愛好者であったが、銘柄についてのこだ
わりは一切ない人である。
「私はね、あなたが差し出してくれるどんな葉巻で
も喜んで吸いますよ」と語っている。
 これでは、葉巻のインタビューにはならない。
 葉巻の雑誌のインタビューを受けていながら、こ
ういうことを言っていまう点もフォークの変わった性
格の一端が見て取れる。
 極めて率直な人柄と言うべきか、それとも空気が
読めない、ちょっと鈍い性格というべきか。
 その代わりなのかインタビューはフォークの生い
立ちから始まっている。
 20代の彷徨の時代を経て俳優として遅いデビュ
ーをし、ご存じ”刑事コロンボ”で大成功をおさめる
というフォークの人生をまとめたような展開となった。
 そこで、フォークは自身の青年時代の驚くべき事
実を明らかにしたのだった。
 
 ~続く~