朝、お隣から回覧板が回ってきた。
私は回覧板は、できる限り早く回すように心
がけている。
それはお隣や皆さんのためということというよ
りも、そうしないと自分が回覧板の存在を忘れ
てしまうかもしれないからだ。
まぁ、いつでも良いだろう、と思っていると、い
つまで経っても回せない。
そのまま放ったらかしたままになる可能性が
高い。
実際そうなっているお宅が、ご近所にあるよう
だ。
私がこの班の班長だった年、私は回覧板が何
日で戻ってくるか、チェックしていた。
最短で3日の日が1回だけあったが、多くは4
~5日かかった。
どうして4日も5日もかかるのだ!?
9軒ほどしかないのに、4日とはかかり過ぎで
ある。
受け取ってすぐに次のお宅に回せば、半日もか
からない筈だ。
否、文字通りすぐに回せば、1時間で済むだろう。
それが4日以上かかるとは、のんびりし過ぎで
ある。
これはどこかで滞留しているからに他ならない。
我が家を含む先頭の3軒はすぐに回しているこ
とは確認済みである。
それぞれ、10分以内で持って来られる。
「えぇ~、そんなこと一々チェックしているのか?!」
と言われそうだが、残念ながら私はそういう性格
の人間なのだ。
だが、表向きにはそんなことは気がつかないよう
なふりをしている。
気づいているのに知らないふり、気がつかないふ
り、という質の悪い人間なのだ。
さて、一体どうしてそんなに時間がかかるのか。
これは、我が家以降のお宅がのんびりしている、
ということに他ならない。
それが一体どのお宅なのか、大体推測は出来
ているが確証はない。
そのお宅がどこなのか、それを探偵するのは私
が次に班長になった時の楽しみとして取っておく
ことにしよう。