不二家憩希のブログ

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シェーバーの掃除でゴミを漁る。その⑧

 お宝はごみ箱の下の方に潜ってしまったよう
だ。
 こうなれば、もう一段の決断を下さねばなるま
い。
 私はごみ箱を持ち上げ、逆さまにした。
 ゴミはガサッと音を立て落ちていく。
 そして床の上に敷いた紙の上に広がった。
 私は可燃ゴミの日にまとめてゴミ出しをしてい
る。
 丁度この時、ごみ箱の中に詰まっていたごみ
は結構な量になっていた。
 私はこの少なくないごみの中から、回転刃を探
し出さなければならない。
 私は、ゴミを一つずつ手にとり、回転刃が無い
か確認していく。
 ごみの確認とは、捜査に当たる捜査官か探偵
のようだ。
 刃と言っても誤って触ったとしても手が切れるよ
うなものではない。
 そのため幸いなことに危険は無い。
 だが、あまりにも小さいので見落とす可能性が
ある。
 従って捜査には慎重さが要求される。
 何しろ私はド近眼なのだ。
 無いと思って、再び捨てたりすると、その中に刃
が混じっていた、ということも考えられる。
 ごみの山から一つずつごみを手にとり、見ていく。
 チェックが終わると、そのごみは横に分けて積
んでいく。
 細心の注意を払いごみを分けていく。
 これの繰り返しがしばらく続いた。
 
 ~続く~