不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

特急列車をくい止めろ。その⑮

 今回私が食べた落花生は、よくある厚手のナ
イロン袋に入っていた。
 実はこうした袋は、酸素を透過してしまうので
保存性に欠けるのだそうだ。
 そうか。
 それで缶入りのナッツ製品があるのか。
 缶なら酸素は絶対に通さない。
 そのため缶入りナッツは、賞味期限の後3~4
年経過していても(私はそうした品を食べたこと
がある)缶を開ければ新品の味と風味が味わえ
るのか。
 私は長いこと、ナッツの缶詰は品物の高級感を
出すために缶入りにしているのだろう、と思い込
んでいた。
 だが、そこには酸素を断絶する、とい明確な目
的があったのである。
 缶入りでなくともアルミパック入りのナッツがある。
 これは缶ほどではないが、酸化の透過性は極
めて低い。
 酸素に触れさせてはならない、ということを徹底
するには缶入りにするか、アルミパックにすること
が最も確実なようだ。
 その他の方法としては、柿ピーのように小袋を
まとめた大袋にガスを充填し保存性を確保してい
る品もある。
 この場合、大袋を開けてしまうと、ガスが出てし
まうので中の小袋が未開封でも酸化は進んでし
まう。
 では、私が食べた落花生はどうだったのか?
 それは、ただ袋に入っているだけだった。
 これでは未開封でも酸化が進み、品物の劣化し
ていってしまう。
 今なら、このように偉そうに書けるが、以前はこ
うしたことはまるで知らなかった。
 下痢が知識を与えてくれたのである。
 
 ~続く~