今回私が食べた落花生は、よくある厚手のナ
イロン袋に入っていた。
実はこうした袋は、酸素を透過してしまうので
保存性に欠けるのだそうだ。
そうか。
それで缶入りのナッツ製品があるのか。
缶なら酸素は絶対に通さない。
そのため缶入りナッツは、賞味期限の後3~4
年経過していても(私はそうした品を食べたこと
がある)缶を開ければ新品の味と風味が味わえ
るのか。
私は長いこと、ナッツの缶詰は品物の高級感を
出すために缶入りにしているのだろう、と思い込
んでいた。
だが、そこには酸素を断絶する、とい明確な目
的があったのである。
缶入りでなくともアルミパック入りのナッツがある。
これは缶ほどではないが、酸化の透過性は極
めて低い。
酸素に触れさせてはならない、ということを徹底
するには缶入りにするか、アルミパックにすること
が最も確実なようだ。
その他の方法としては、柿ピーのように小袋を
まとめた大袋にガスを充填し保存性を確保してい
る品もある。
この場合、大袋を開けてしまうと、ガスが出てし
まうので中の小袋が未開封でも酸化は進んでし
まう。
では、私が食べた落花生はどうだったのか?
それは、ただ袋に入っているだけだった。
これでは未開封でも酸化が進み、品物の劣化し
ていってしまう。
今なら、このように偉そうに書けるが、以前はこ
うしたことはまるで知らなかった。
下痢が知識を与えてくれたのである。
~続く~