NHK-FM「ポップス・グラフティ」を聴いていた。
この日の特集は、ダリル・ホール&ジョン・オ
ーツだった。
あぁ、この二人には良い曲が沢山あるなぁ、
と思って聴いていた。
番組パーソナリティーが、急に神妙な口調に
なった。
そして、ホール&オーツのバックバンドのベー
シストを約30年間務めてきたT-ボーン・ウォー
ク氏が亡くなっていたことが告げられた。(以下
敬称略)
昨年2010年2月27日のことだそうだ。
享年58歳、心臓発作だった。
もう1年近くなるではないか。
私はこの訃報を、まるで知らなかった。
ネット時代なので各種の情報は早く伝わる可
能性は大きい。
だが、それらの情報にアクセスしていなけれ
ば、知らないままで済んでしまう。
情報伝達のスピードは、ネットにより飛躍的に
早くなったが、同時に情報量も多くなっている。
自分でこまめに情報収集の手段を講じなけれ
ば、小さなニュースはすぐに振るい落とされてい
ってしまう。
T-ボーン・ウォークは、大物ベーシシトと言う
わけではなく、世間的にはそれほど有名ではな
かった。
だが、ホール&オーツのファンにとっては、決
して忘れられない人である。
それでは、1982年の東京でのライブの模様
をどうぞ。
音響も画像も荒いが、当時を伝える貴重な映
像である。
このバンドのメンバーは達人揃いで、ロック史
上屈指の名バンドだと思う。