不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

アルカンを聴いた。

 NHK-FM「クラシック・カフェ」で作曲家アルカ
ンの曲を聴いた。
 私はアルカンの名前と業績については知っ
ていたが、肝心な音は殆ど聴いたことが無か
った。
 アルカンは超絶技巧を持ったピアニストであ
り、作曲家だった。
 1813年生まれのアルカンは、ショパンやリ
ストらと同時代人であり彼らと交流もあった。
 友人が少なかったショパンにとって、アルカン
は最も重要な友人の一人だったそうだ。
 ショパンの死の床でショパンは自らが記した
ピアノ奏法についての草稿をアルカンに託して
いる。
 1906年、バッハの曲をピアノ用に編曲した
ことでも知られるブゾーニによると、ベートーヴェ
ン以降の最も重要な作曲家はショパン、シュー
マン、リスト、アルカン、ブラームスの5人なのだ
そうだ。
 これら5人の中ではアルカンだけ無名なため
少々意外な感じもするが、20世紀初頭にはア
ルカンは高い評価を受けていたようだ。
 その後時代が下ると、いつの間にかアルカンは
世間から忘れられていってしまった。
 現代では、その他大勢扱いの作曲家になって
しまっている。
 番組で取り上げられた曲は「室内協奏曲第一
番」というピアノ協奏曲と「イソップの饗宴」
というピアノ独奏曲の2曲だった。
 どちらもなかなか良い曲だと思った。
 YouTubeで探してみたが、残念ながら見
当たらなかった。
 ピアノ独奏曲がいくつかあったので、
その中から1曲ご紹介する。
 短い曲なので是非お聴きください。