不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

パティ・マクガバンのWednesday's Child 。

 月曜日の深夜、目が覚めたのでラジオをつけ
た。
 流れてきたのは、ジャズヴォーカルだった。
「おぉ、なかなか良いな」
 私はジャズヴォーカルは殆ど聴かない。
 多くのジャズヴォーカリストが見事な歌唱力を
持っていることは十分承知している。
 だが、その歌い方が持って回ったようなくどい
ような感じがして、そうも好きなれない。
 そのため私はジャズヴォーカルは敬遠ももしく
は後回しにしているのだ。
 だが、この日のラジオからの歌声はそんな私
でも聴くことができるねっとり感の無いものだった。
 一体、何という歌手なのだろう。
 この番組はコミュニティFMのMusicBirdの「Standard 
Time」という番組で毎週火曜日の深夜零時から1時
までジャズヴォーカルを中心にかけるプログラムらしい。
 何曲か終わりDJが話しだした。
 歌手の名はパティ・マクガバン Patty McGovern
 というらしい。
 どこかで聴いたことがあるような無いような名
前である。
 彼女の歌のバックを務めるのは編曲家のトーマ
ス・タルバートがアレンジを施したジャズとしては
変則的なバンドである。
 バンドの陣容はギター、ベース、ドラムの他にトラ
ンペット、フルート、フレンチホルン、クラリネット、バ
スーンである。
 フレンチホルンとバスーンが入っている。
 これは珍しい。
 そしてピアノが入っていないのである。
 ギターは名手バリー・ガルブレイス、トランペットが
ジョー・ワイルダー、ドラムはオシー・ジョンソンとなか
なか豪華な顔ぶれである。
 ちなみに、スティーリー・ダンのギタリスト、ダニー・
ダイアスのギターの先生はバリー・ガルブレイスであ
る。
 この盤はWednesday's Child といってパティ・マクガ
バンの唯一の作品なのだそうだ。
 そのため一時は幻の名盤扱いされていた。
 アナログ盤はもちろん、かつてはCD化されたのだ
がその後廃盤となり、そのCDも高値で取引されてい
たそうである。
 実は私はこの盤を持っていない。
 あぁ、また欲しい盤が増えてしまった。
 ネットではHMVタワーレコードアマゾンで販
である。
 YouTubeに1曲だけあったので載せておく。
 聴けば聴くほど欲しくなってしまう盤のようである。