不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

腕時計の電池を入れる。その⑦

 残るは④普通の時計店ということになる。
 この選択が本来なら最もオーソドックスなの
であろうが、私にはどうしても後回しになってし
まっていた。
 それはやはり入りづらいからである。
 単独の店舗の扉を開けて入るという行為は、
スーパーやホームセンター慣れしてしまった
私にはなかなか難しいのである。
「どうしても入れません!」というほどではない
が、敷居の高さは感じてしまう。
 当町内にも時計店はある。
 以前はそこに何回か行ったことがあるのだが、
対応が気に入らなくて行かなくなってしまった。
 私が、まだ子供だったから軽くあしらわれたの
か、それとも元々そういう店だったのか。
 それ以来私はその店には行かなくなってしま
った。
 子供は結構執念深く覚えているものである。
 それでも一回だけ大人になってから行ってみた
ことがある。
 代は変わっており、店主は息子になっていた。
 接客態度は彼の父とは異なり、嫌味なもので
はなかったが、明らかにやる気のないものだった。
 いろいろと事情や彼自身の気持ちもあるのだろ
うが、それをお客にぶつけられても困ってしまう。
 時計店に行ってどんよりしたくはないのだ。
 となると、他の時計店を探すしかない。
 
 ~続く~