ブラリー」を聴くことが多い。
番組放送前にあらかじめ番組内容をネットで
確認してみた。
タイトルは「ウィーン生まれの名指揮者クリップ
ス」とあった。
どこかで聞いたこと、否、読んだことのある名
前だな。
私はクラシック音楽関連の本も読む。
それでクリップスの名前は読んで知ってはいた。
しかしクリップスが指揮者であることは知ってい
たが、その音楽の内容はまるで知らなかった。
私は名前は知ってはいるが、音楽は知らない、
聴いたことが無いという指揮者や演奏家が結構い
るのだ。
クリップスもその一人なのだが、今まで何故か興
味を持つことも無かった。
失礼ながらクリップスのことは素通りしてきたのだ。
さて番組が始まった。
ハン・シュトラウス作曲の「ワルツ”南国のばら”作品
388」だった。
その音楽は私が今まで聴いたことのない優雅さに
満ち溢れていた。
う~ん、素晴らしい!
ヨハン・シュトラウスは普通に演奏しても楽しい音楽
だが、それに上品さを感じさせるものは極めて少ない
と思う。
嫌味の無い上品さは稀なのだ。
シューマンと続いた。
それらはどれも気品に満ちていた。
これがウィーンの音楽か!
私は久しぶりに偉大な音楽家に出会った。
ヨーゼフ・クリップスは私の中で最上位に位置するクラ
シック指揮者となった。
さい。