不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ヨーゼフ・クリップスをはじめて聴いた。

 日曜日の朝9時はNHK-FMの「名演奏家ライ
ブラリー」を聴くことが多い。
 番組放送前にあらかじめ番組内容をネットで
確認してみた。
 タイトルは「ウィーン生まれの名指揮者クリップ
ス」とあった。
 どこかで聞いたこと、否、読んだことのある名
前だな。
 私はクラシック音楽関連の本も読む。
 それでクリップスの名前は読んで知ってはいた。
 しかしクリップスが指揮者であることは知ってい
たが、その音楽の内容はまるで知らなかった。
 私は名前は知ってはいるが、音楽は知らない、
聴いたことが無いという指揮者や演奏家が結構い
るのだ。
 クリップスもその一人なのだが、今まで何故か興
味を持つことも無かった。
 失礼ながらクリップスのことは素通りしてきたのだ。
 さて番組が始まった。
 1曲目はクリップスウィーンフィルを指揮してのヨ
ハン・シュトラウス作曲の「ワルツ”南国のばら”作品
388」だった。
 その音楽は私が今まで聴いたことのない優雅さに
満ち溢れていた。
 う~ん、素晴らしい!
 ヨハン・シュトラウスは普通に演奏しても楽しい音楽
だが、それに上品さを感じさせるものは極めて少ない
と思う。
 嫌味の無い上品さは稀なのだ。
 番組はその後、ハイドンモーツァルトシューベルト
シューマンと続いた。
 それらはどれも気品に満ちていた。
 これがウィーンの音楽か!
 私は久しぶりに偉大な音楽家に出会った。
 ヨーゼフ・クリップスは私の中で最上位に位置するクラ
シック指揮者となった。
 それではヨーゼフ・クリップスロンドン・フィルを指揮し
モーツァルト作曲「交響曲台31番”パリ”」をお聴きくだ
さい。