不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

守り神を連れて来るメキシコチーム。

チームが呪術師を胎動している、という話題
を記した。
 実はこうしたある種の神頼みは、呪術師を
国から連れて来る、ということころまでいかな
くとも、多くの国がやっているようだ。
 今回ご紹介するのはメキシコ・チームのもの
である。
 この事実は日本語のネット上では誰も書い
ていないようだ。
 私は前回のW杯ドイツ大会のメキシコ戦をテ
レビで観ていた。
 試合が終わり、ピッチのメキシコ選手たちが
ユニフォームを脱ぎだした。
 ユニフォームを交換するためである。
 選手たちはユニフォームの下に白のアンダ
ーシャツを着用していた。
 そのアンダーシャツの背中一面に金色で何
か絵が描いてあるようだった。
 白地のシャツに金色の絵とは珍しいな。
 そう思ってその絵をよく見ると、それはグア
ダルーペの聖母だった。
 おぉ、グアダルーペの聖母か!
 そのアンダーシャツを着ているは一人だけで
はなかった。
 テレビに映し出されたどの選手も着ているで
はないか。
 彼らメキシコ・チームはグアダルーペの聖母
を背負って試合をしていたのか。
 グアダルーペの聖母は、メキシコ人には特別
な存在である。
 全国民的な守り神であり奇跡の象徴でもある。
 メキシコチームは公式ユニフォームとともに、
その金色の聖母が描かれたアンダーシャツもメ
キシコの組織委員会から支給されたのだろう。
 
 私はW杯が真剣勝負の舞台であることは十分
承知していた。
 だが、あのグアダルーペの聖母のアンダーシャ
ツを見て、その真剣さの度合いが私が考えている
以上のものであることが良くわかった。
 守り神であり奇跡を起こすと言われる聖母像を連
れて来るとは、殆ど戦争と同じだからである。