不二家憩希のブログ

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班長慰労会に出席した。その③

 私は今でこそこうした町内会の会合や宴会
に普通に出席してはいるのだが、以前はそう
でもなかった。
 同じ町内会の人たちとは言え、よく知らな
い人たちと顔を会わせることに気が向かなか
ったのだ。
 その上両親が健在だったので私は基本的に
その任から免れていた。
 良い年をした大人が何をお子様なことを言
っているんだ、と思われそうだが、以前はそ
うだったのだ。
 これがビジネスの場なら簡単に割り切れる
のだが、町内会となると少々意味合いが異な
ってくる。
 町内会のような共通するメリットがあるよ
うな無いような微妙な関係と言うものを、そ
れまでに経験したことがなかったこともある。
 際立ったメリットが無くともご近所間の親
睦は大事だ、ということをそれまで考えたこ
とがあまり無かった、ということもある。
 となると、やはり私は子供だったのだ。
 どうやら私の場合、戸籍上の年齢や肉体の
年齢がとっくに成人していても、子供の部分
は山ほどあるようなのだ。
 しかし、一人暮らしになって「やはり、こ
れではいかんなぁ」と考えるようになった。
 そして今年度、班長を務めるに当たり、考
えを改めるようにしてきた。
 当たり前の義務とは言え会合にはきっちり
出てきたし、今回の慰労会にも出席すること
にした。
 これは、私にとっては大きな進歩なのであ
る。
 何だか呆れられそうだが、本当にそうなの
だから仕方が無い。
 町内会活動は人を進化させるものなのかも
しれない。

 ~続く~