不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

レジ袋の生みの親は誰か?

 一部のスーパーで、レジ袋の有料化が進められようとして
いる。
 経営者はエコロジーの概念を持ち出して、この取り組みが
何か美しい方向に向かっているかのよう思わせているが、経
営者というものは原則的に自分たちが損をこうむることは、
一切しないものである。
 偶然、エコロジーと経営者の企みが一致した部分がある、
というだけのことである。
 我が社は、自然に優しい、と言う見事な偽善を広告してい
るが、自然には優しくても、従業員や取引先には酷薄である
ことについては、気づいていないようだ。

 ここで私が言いたいのは、そういうことではない。
 そもそも、このレジ袋がスーパーなどに導入された経緯と
いうものが、メディアにおいては、一切語られていない、と
いうことである。
 日本にスーパーが生まれた当初、スーパー業界は、大きな
問題にぶつかった。
 一部のお客の中に、持参した袋を用いて、万引きをする者
が多数発生したのである。
 その袋は、一般に布製で口が大きく開いたもので、万引き
常習者にとっては、便利なものであった。
 これに頭を痛めた経営者が、導入したのが今のレジ袋であ
る。
 店側でレジ袋を用意することによって、万引き用の袋の持
込を制御したのである。
 レジ袋とは、単なるサービスではなく、万引き対策なので
ある。
 店側は、疑わしき袋を持ったお客をチェックすれば良いの
だから、警備上の手間が省けたのであった。
 レジ袋の普及により、万引き用の袋の持ち込みはなくなっ
た。一方、普通のお客は手ぶらで来店するようになった。
 これはこれで、スーパーの経営者側の意図したところであ
ったのである。
 だが、今日、人件費に続いて他にも削減可能なものはない
かと探していた経営者が目をつけたのが、レジ袋なのであっ
た。

 彼ら経営者は、極めて勝手なのである。
 今後、レジ袋を有料化するというようなことになれば、そ
れは、万引き対策の経費を、お客が間接的に支払う、という
ことなのである。

 こういった話は、テレビや雑誌、新聞といったメディアで
語られることは、まず無い。
 テレビでは、雑学ものの番組が多い今日だが、一度も取り
上げられたことはない。
 雑誌や新聞で、レジ袋の企画があっても、この事実は伏せ
られたままだ。
 それらのメディアは、CMや広告や折込みチラシといった媒
体を介してスーパーの経営者から多額の広告料を受け取って
いる。彼らメディアは大事な顧客にとって都合の悪いことは、
決して取り上げない。
 
 私は、ネットにおいても、この話が書かれているのを、読
んだことが無いので、ここに載せた。
 おそらく、日本初だと思われる。