通りを自転車で走っていると、マスク着用者と非着用者のどちらかとすれ違う。
向こうから男性が歩いてくる。
年齢は30代か40代か?
まず口元を見る。
これが最近の私の習慣である。
おぉ、変わったマスクをしているなぁ。
普通のマスクとは明らかに違う。
第二次大戦時に空軍機のパイロットが付けていたマスクを大幅に簡略化したようなマスクをしている。
これは、珍しい。
とても怯えた表情だ。
気持ちをかなり強く持たないと、新型コロナウイルスがうじゃうじゃいる(という設定)ので、外出できないのであろう。
この人は、ドラッグストアで売られているような普通のマスクでは信用できないのであろう。
二重三重にしても安心できないのだろう。
このマスクをどこで入手したのか?
ひょっとした自作なのかもしれないが、いずれにせよ滅多に見ないマスクデザインである。
確実に人目を引く。
このマスクをしても、なんとも思わないほど新型コロナウイルスが怖いのだろう。
今後、こういった人が増えていくのだろうな。
気の毒である。
だが、人間が出来ていない私は、ちょっと笑ってしまった。