伸ばしていた髭を剃ることにした。
どうも私には合わないと感じたからである。
私のガラではないのだ。
髭を生やすことにより、それまで気が付かなかったことを知ることが出来た。
「髭を生やすことはお洒落の一部である」ということである。
「カッコつけ」の一種と言えるだろう。
それは他者へのアピールであり自己主張である。
顔につけた天然のアクセサリーのようなものである。
髭にそういう機能があるとは、まるで知らなかった。
単に無精髭の延長だと考えていたからである。
そうではない。
髭を維持していくには手入れが必要である。
そうした手間を惜しむこと無く髭を生やし続ける。
それは自分を演出する小道具としての髭の位置づけを理解しているからに他ならないであろう。
私には不似合いであり、不要である。
大いに勉強になった。