番号札1番から5番までの人が受診のため階下の会場に降りていった。
この人達は何時頃から待っていたのだろうか?
受診開始が午後1時30分なので、おしらく10時30分かそれ以前だろう。
3時間待ちである。
早く終る、終わる時刻が読めるという利点はある。
それのために3時間待つのか。
私には出来ないな。
残った大半の人は待機を続ける。
座敷に座っているだけである。
おしゃべりを再開している人達が何組もいる。
聞きたくなくても話の内容が耳に入ってくる。
おしゃべりをしている人達は、それぞれ顔見知り程度で、これ以前には特に交友があったわけではないようだ。
話の内容がごく基本的な身辺の話だからだ。
この会場でたまたま近くに座ったから話を始めたようだ。
そんなこときいてどうする?というようなことを話している。
どうでも良いような些細なことばかりである。
これらのおしゃべりは意味の無い行動ではないのか?
これが 退屈しのぎのおしゃべりというものか。
くだらない。
だが、今はコロナ禍である。
おしゃべりは、慎むべきであろう。
それもわからないのか?
私は呆れながら自分の順番を待った。
10数分すると係員が来て「6番から10番の人、廊下に出てください」と声をかけた。
廊下で間隔をとって整列させ、一階に降りていくようだ。
やっと10番か。
56番はまだ先だな。
それまでおしゃべりを聞かされるのか。
~続く~