不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

特定健診に行った。2020 その④

 私は開始10分前に会場に着くように家を出た。

 これまでの経験からそれくらいで十分だろうと判断したからである。

 小雨が降っていたので歩いて行くことにした。 

 ほどなく会場である公民館に着いた。

 玄関前にはレントゲン車が停まっている。

 玄関口に進むと係員が非接触型の体温計を私の額に当て体温を測った。

 私はこの種の機械で体温を測られるのは初めてである。

 プリントを一枚手渡された。

 平熱が確認され用紙と番号札を渡された。

 「2階に上がって待っていてください」

 私は階段で2階に上がる。

 番号札を見る。

 56番だ。

 まぁ、こんなもんだろう。

 ということは、既に55人が待機しているということか。

 開始10分前で55人とは、皆さん出足が早いな。

 公民館に2階には畳敷きの部屋がいくつかあり、部屋を仕切る襖を外すとホールとなる。

 正面には舞台とピアノが置かれている。

 日本踊りの発表会等はここでやっている。

 待機中の皆さんは、三密を避けて離れて座っている。

 私も靴を脱いで座敷に上がる。

 女性たちの話し声が飛び交う。

 おしゃべり好き、というかほぼ本能のようである。

 三密回避にはおしゃべりは厳禁のはずである。

 それでも我慢できないのか。

 軽く病気である。

 待っていると、係員が来た。

 「それでは番号札1番から5番までの方、下の会場にお降りください」

 なるほど、人数をコントロールして密を避けようとしているのか。

 昨年までのように普通に並んでいたのでは、その時点で密が発生してしまう。

 なんとか密の回避をという狙いであろう。

 係員は会場を見渡してこう付け加えた。

 「おしゃべり等をせず、三密回避にご協力ください」

 そりゃ、注意して当然だろう。

 すぐにおしゃべりは止み、静かになった。

 係員が下に降りていくと、またおしゃべりは始まった。

 静かだったのは2分ほどである。

 呆れる。

 いい大人が何を考えているのか?

 無法者たちである。

 彼女たちに自覚は無さそうである。

 おしゃべり病か?

 実に

嘆かわしい。

 

 ~続く~