「定員は80名で、それ以上だと断ることがある」
これは読み手の気持ちを微妙に刺激する。
「断る」ではなく「断ることがある」である。
主催者の判断により断るかもしれないし、断らないかもしれない。
主催者の裁量に委ねられている。
主催者の力の誇示である。
これを読めば受診希望者は(では、早めに会場に着いて並ぼう」という気持ちになる。
「断る」と最初から言い切ってしまうのとは効果が違う。
言い切られてしまうと(あぁ、行ってもどうせ駄目だ)と思ってしまう人が一定以上いるからだ。
断るかもしれないし、そうならないかもしれない。
曖昧な表現である。
だが、これが動員に効果を及ぼしている。
主催者には、そんな意図はないかもしれないが、うまい手である。
実際、昨年までは会場に受診開始の3時間以上前から並ぶ人もいた。
アホかと思われるかもしれないが、そういう人が毎年何人もいた。
今年は、コロナ禍である。
昨年までの慣行に変化はあるのか?
どうなるのだろうか?
私は(コロナで受診を避ける人がいるだろうから、全体の人数は減る。だが、影響を受けない人もいる)、(受診開始10分前の13時20分くらいに会場に着けば良いだろう)
私はそう思った。
~続く~