就寝前、部屋の中でガサガサと音がする。
この音はムカデの移動音だな。
居所がはっきりと掴めたら対処もするが、私は寝ようとしているとこ
ろだ。
私はそのまま放っておいて寝た。
後少しで入眠というその時、私の首筋に何かが触る感じがした。
うひゃぁ!
ムカデだな。
私は無言で飛び起きた。
そしてパジャマを脱いだ。
何かが落ちる音がした。
だが、そのものが見当たらない。
何処へ行ったのだ?
私は脱いだパジャマを振ってみる。
バサッと音がした。
15センチほどのムカデが這い出した。
私はすぐにパジャマでムカデを掴んだ。
そして、窓から放り投げた。
屋外追放である。
あぁ、危ないところだった。
ムカデも刺すつもりはなかったのかもしれない。
刺すのであれ、最初に首筋に接触した時点でやっていただろう。
そうは言ってもムカデと人との共存は、私には好ましくない状況である。
出ていってももらうしかない。
その後、私はすぐに眠ってしまった。
めでたしめでたしである。