幸いにも当地には他にも水源となるダムがあり、そこか
らの水の供給が受けられる。
そのため水道から水が出ない、農業用水が使えないと
いったことにはならない。
だが、主要ダムの貯水率ゼロは非常事態である。
この事態に及んで私はあることを待っている。
雨乞いが行われるかもしれないのだ。
10年以上前にも深刻な渇水状態になったことがある。
ダムが干上がったのだ。
そこで神社において雨乞いの準備が進められたことが
あった。
当地における最も格式が高い神社である。
神宮を除けば近県6県で最も位が高いとされる神社で
ある。
その神社が市内にある。
当地は有名寺院もあり意外に宗教施設が豊富なのだ。
雨乞いの準備は整られた。
そして雨乞いの日が近づいた。
すると、雨が降り出したのだ。
雨乞いは取りやめとなった。
あぁあ、残念。
私は雨乞いの見物、見学に行こうと楽しみにしてい
たのだ。
神道における雨乞いがどのようなものなのか、一度見
たいと思っていたのだ。
今回は、どうなるのか?
ちょっと不謹慎ではあるが、私は雨乞いを待ち望んでい
る。