この土日は雨になることは予報されている。
月一回の水洗いは、できるだけその月のうちに済ま
せたい。
翌月に持ち越しても特に困ることは無い。
ただの気分の問題である。
夜明け前から空は晴れていたようだ。
雨続きの週の終わりに久しぶりの晴天である。
青空にいくつか白雲が浮かんでいる。
日差しは朝であっても強い。
ブラシでホコリを落としてから水洗いに移る。
庭の隅の水道前にしゃがむ。
水を流しながらブラシで擦っていく。
痒みがほぼ同時に何箇所に感じ始める。
蚊だ。
一斉に攻撃してきたのだ。
おのれ、下賤な生き物め。
私の両手が塞がっているのを見越しての所業か？
許せん。
お前らに情けをかけるほど優しくはないぞ！
私は吸血中の敵を圧殺していく。
一匹は血を思い切り吸い全身が膨らんでいる。
それを叩くが逃してしまった。
あれだけ吸っていれば十分だろう。
もう２度と来るな。
刺されては叩くを繰り返す。
この水洗いの作業中だけで、６匹もあの世に送って
やった。
そして私は痒みとともに水洗いを終えた。
こんなふうに蚊に襲われるのも、今月までだろうな。
日差しの強さに少し汗ばんできた。
本当に明日は降るのか？
予報を疑ってしまうような晴天だった。
