大判の薄い水色の封筒である。
差出人は市の担当部署からである。
検査結果は県庁所在地の部署に行って、そこから当市
に戻ってくる形となっている。
そのため少し時間がかかるとされている。
今回も「約一ヶ月後に郵送します」とのことだったが、それ
よりもずっと早い到着である。
あぁ~、来たかぁ~。
見たいような、見たくないような。
特に心配なことは何も無いのだが、それでも気になる。
放置しておいても仕方ない。
私は封を切って中身を取り出す。
結果の書類の他にも数枚のプリントが入っている。
私は結果の書類を見る。
概ね問題無しだ。
私は痩せすぎなので、その点についての注意はあった。
これはわかっていたことだ。
問題となりそうな数値はいずれも正常値だった。
私は極めて貧弱な体ではあるが、こういうことはまともな
んだよなぁ。
まぁ、良かったということになろう。
また一年この強制収容所、またの名を肉体との付き合い
が続いていく。