概ね２列の列が市民館入り口に続いている。
まさか、これは。
私は自転車を停めて列に近づく。
するとピンク色の生地のベストを着た男性が寄って来
た。
市役所の職員のようだ。
「健診を受けられる方ですか？」
私はそうだと答えた。
「では、これを持って待ってください」
私は１０センチ角のカードを渡された。
ラミネート加工されたそのカードには、№４１とある。
No.４１？
これは４１番目ということなのか。
この行列は、今日健診を受けようとして集まっている
人の列なのか。
ここの市民館はロビーが狭く、列が道にまで溢れてし
まっているらしい。
なんだ、これは？
想定外である。
甘く考えすぎだった。
～続く～
