不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

号砲を頼りにお祭りへ。その㉓

 私は境内を見て回る。
 そうしているうちにも参拝客がやって来る。
 皆真面目そうな面立ちである。
 普通の参拝者なのだろうが、私のような不案内者が他所
の神社に来るとそう見えてしまうのかもしれない。
 いずれにせよ、この神社は真面目そうな感じである。
 当地の氏神様とは違う雰囲気である。
 氏神様が不真面目というわけではないが、取り組み方の
熱意が違うような気がする。
 遠くの方から、祭囃子が聞こえてきた。
 笛と太鼓が中心の調べである。
 音は少しずつ大きくなってくる。
 この神社に近づいているようだ。
 ここにやってくるのか?
 お祭りの始発と終点は神社というのが、このあたりの地
域のお決まりである。
 静かな境内が次第に華やかなムードに変わってくる。
 祭り囃子を直に聞くのは久しぶりだなぁ。
  私は氏神様のお祭りでは、メインの行事にはもう何年も
参加していない。
 その時間帯は自宅待機である。
 猛烈に混むからである。
 ちょっとお祭りの感じを味わいたいなぁ。
 私は鳥居から境内を出て様子を見に行くことにした。

 ~続く~