不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

役員反省・慰労会に行った。その⑲

 SHさんによる「もう町内の役はやらない」宣言は、
不完全燃焼に終わった。
 聞かされる方が無反応、いわゆるスルーをしたた
めである。
 「えぇ~、そんなこと言わないで」「まぁ、ここは穏便
に」といった言葉はかからなかった。
 SHさんは皆のそうした反応を期待していたようだ
った。
 宥められて、譲歩するという展開があると考えてい
たようだ。
 SHさんとしては、思い切っての宣言であったのだ
ろう。
 自分では爆発したつもりであろう。
 だが、周囲が無反応だと意味が変わってくる。
 間が悪い発言をした空気が読めないオジサンにな
ってしまう。
 SHさんにも問題点はある。
 話の切り出し方や発声の方法に難があった。
 そのため宣言そのものに迫力を欠いてしまったのだ。
 迫力が無いとただの不満の表明になってしまう。
 また、こうした行為に及ぶ際には事前のシュミレー
ションが欠かせない。
 これまでの人生が穏便なものであったであろうSH
さんには、難しい
 場数を踏むことも要求される。
 迫力を出すには度胸が必要である。
 度胸をつけるには場数が欠かせない。
 人前で激しく怒るような機会は、人によって経験数
の多寡が異なる。
 人前で怒ったことがない人もいれば、毎日のように
怒っている人もいる。
 SHさんは、怒りが極めて少ない人生を歩まれてき
たようだ。
 それでは怒りが爆発しても、その表現力には説得
力が伴わない。
 そして、イジメる人は、そうした人であろうことを見
込んで対象者を選別している。
 悪い奴は狡猾なのである。

 ~続く~