年が明け、2025年になった。
私は恒例となっている教派神道の教会の新年行事に出かけるために家を出た。
時刻は朝6時20分、日の出前である。
気温は1℃、幸いにも無風であるが、空気は十分冷たい。
まだ暗い街に自転車を走らせる。
他にクルマが走っていないので、道路の真ん中を走る。
明かりがついているお宅もあるが、ほとんどはまだ眠っておられるようだ。
巨大寺院に続く道に入った。
この時間に既に、寺院に向かって参拝者が歩いている。
さすが寺院としては全国トップクラスの参拝客が集まる寺院である。
寺院の前に来た。
大勢の参拝客が境内に吸い込まれていく。
門前町もにぎわいがある。
それらを横目に見ながら、私は教派神道の教会に向かう。
そしてほどなく教会に着いた。
私は二番乗りだった。
ストーブに当たって、体の冷えを温める。
あぁ、今年も無事時間に間に合った。
定時の7時になり、行事が始まった。
元日なのだからか、厳粛さが感じられる。
教会長の新年の挨拶と講話で行事が終わった。
行事が終わると、ぜんざいの時間である。
私はこれが楽しみで、この行事に参拝している。
今年は、食べる場所が変更された。
しかも、ひとり一杯で お替りなしのようだ。
えぇ~、そうなのかあ。
元日の朝にぜんざいを2~3杯食べるのが私の楽しみだったのに。
物足りないが、そういうことなら従うしかない。
私はぜんざいを美味しく頂いた。
教会を出て家路につく。
巨大寺院へ向かう大勢の参拝客とすれ違う。
帰り道の途中の氏神様にも参拝した。
こちらは近年祭祀に熱心で、行事も充実している。
さて、読者の皆様は、呆れておられることだろう。
私は、キリスト教の教会に週に2日通い、この教派神道の教会にもたまに参拝し、氏神様にも参拝する、主である別の宗教の信仰も持っている。
私にとって、主の宗教が中心であるが、他の宗教との付き合いを保っている。
私は、そういう人間なのだ。