不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

役員反省・慰労会に行った。その⑱

 SHさんが場を外した。
 すると、執行部役員の一人がこう言った。
 「会長さんには言わないんですね、そういうこと」
 そういうこととは、「新入りのくせに」と言った暴言である。
 会長さんも戦後に引っ越してきた方なので新入りと言え
よう。
 当地では三〇年住んでいても、新入り扱いする人が少
なからずいる。
 「会長さんみたいに強い人には言わないんだよね」
 別の役員がそう言った。
 あぁ、そうだねぇ、と納得の声が上がる。
 それを会長さんは黙って聞いている。
 イジメは予め対象となる者が抵抗してこないことを見越
して行われる。
 会長さんをイジメるような人はいないだろう。
 仮にイジメようとしても、逆に何倍にもされて返されてし
まうことあろう。
 大人の世界にもイジメはある。
 それが町内会という狭い範囲の中でも行われたのであ
る。
 こうした場合、どうすれば良いのだろう?
 私だったら徹底的に戦う。
 相手に生涯後悔が残るほど反撃する。
 実際そうした。
 その時はイジメではなかったが、よろしくないことをされ
たので注意を促す意味でも強い行動に出た。
 おかげで私は一部では「怖い人」という評判もあるようだ。
 それはそれで面白いと思っている。
 ハリネズミの針は飾りではないのである。

 ~続く~